[∈]Gunosy、Vingow、Crowsnest…キュレーションサービスまとめ

 

 

キュレってるって言葉を流行らせようと2秒ぐらい思ってから、さて。

キュレーションという言葉が市民権を得るまでは、まだまだ時間がかかりそうですが、佐々木俊尚さんの新書『キュレーションの時代』のスマッシュヒット以降、知名度も少しずつ上がっていると思います。

キュレーションってなに(´・ω・)？

前述の佐々木俊尚氏の言葉を借りるとするならば、

「人」を視座とする情報流通は、今や圧倒的な有用性を持つようになり、私たちの前に現れてきているということでもあるのです。その「視座」を提供する人は今、（中略）キュレーターと呼ばれるようになっています。そしてキュレーターが行う「視座の提供」がキュレーション。
ー『キュレーションの時代』　P210

と、何だか難しそうですが、僕なりのざっくり定義は、「特定の個人の視点を軸に情報を収集して整理すること」です。

台頭するキュレーションサービス

昨年の2011年は、佐々木氏の新書が販売されたのと共に、キュレーションを提供するサービスが萌芽のように生まれた年でした。「キュレーション元年」と名づけましょう。えぇ、勝手に。

自分は、3つのWebサービスがいいなぁと思っていまして紹介する次第です。紹介するサービスにはそれぞれ、キャッチコピー付けました。えぇ、勝手に。

Gunosy – 『Social時代の新聞紙』 みたいな感じ

 

 

アイキャッチにも貼った「Gunosy」は、TwitterとFacebookのアカウントを登録することによってその人の趣向を解析し、興味にあったWeb記事を毎日決まった時間にメールで送ってくれるサービスです。自分は、毎朝8時に来るように設定し、通勤時間に読んでいます（配信時間が安定しないのはご愛嬌ｗ）。

本当に読みたい記事をピンポイントで配信してくれることに、毎朝驚きを隠せません。みなさん、これを『Web上の朝刊』とすることをオススメします。
TwitterやRSSもそうですが、せっかく選別した情報も「取りに行かなければ」いけませんでした。メールに配信するというPush型通知によって、情報の流れを
変えたGunosyの存在感は貴重だなぁと思ってます。

 

Vingow -『タグクラウド＋RSS』 みたいな感じ

Vingowは、TwitterのAuthでログインした後、自分が好きなタグ（何でもいいんです。「ラーメン」でも、「ロケット」でも）を登録することによって、
そのタグに関係するニュース記事などを集めてきてくれるサービスです。まだβ版ですが、その精度はなかなかです。自分はRSS見るより、こっちを見るほうが「思いがけない情報との出会い」があって楽しくなってしまいました。

Crowsnest – 『Twitter回覧板』 みたいな感じ

Crowsnest は、Vingowと同じく、TwitterのAuthログインをして、Twitterアカウントを分析させます。その中で自分がフォローしているアカウントが
Tweetをした中にリンク先として多いURLやTwitter全体でRTされたリンクなどを解析してリコメンドしてくれるサービスです。更に、それを
登録したメールに設定した時間に送ってくれる機能まであります、「Gunosy」のPush型と「Vingow」のPull型両方を備えているサービスです。

 

どれがお好き？

個人によって情報収集の方法が違うように、好きなキュレーションサービスは変わってくると思いますが、自分は、Gunosyが好きです。VingowやCrowsnestよりもより「ここをピンポイントで突いてくるか！」と驚かされるレコメンドが飛んで来るからです。また、毎日同じ時間にメールで配信されるというのは、案外、時間がないときでも読むことができて重宝しています。裏で動かしているエンジンの仕組みが凄く気になります！

 

どうやって儲けるんだろう？

Gunosyを運営するのは東大の大学院生の方々、Vingowはその風貌で既に有名人なｗ米重さん率いるJX通信社、Crowsnestは、（株）Rmakeという2010年設立の会社です。

どこもビジネスモデルを確立したわけではありませんし、相当のユーザー規模数がないと広告モデルでは食っていけないはずです。Bloombergのように情報コンテンツを売買するPlatoformを作りたいという明確なビジョンを持つ米重さんを始め、良いサービスには皆がお金を払ってブラッシュアップされていくといいなぁと思います！