[∈]iPhoneから学ぶApple社のバイラルマーケティング3選


 

雪降り過ぎですね、さて。

最近は、グロースハックという言葉が、日本ではIT業界において市民権を得てきた気がしますが、
(本家シリコンバレーでは、もうそんなにBuzzってないそうですが、)
革命的な製品を生み出してきたAppleだって、やっぱりProduct の初期段階では、グロース(成長)するための仕掛けづくりが必要でした。本当に人々が受け入れてくれるかのリスク、恐怖感もあったかと思います。

そこで、iPhone 3G日本上陸からiPhoneを使い続けている筆者が、勝手に、これってAppleの隠れたバイラルマーケティングだったよね、という事例を紹介したいと思います。

1. 着信音をオリジナルにできない

iPhone の着信音はデフォルトで端末が持つメロディ以外は基本的には設定できません。これは、街中でユーザー全員が同じ音を鳴らすことで、あの音を鳴らす携帯電話は何だ?という興味を他の携帯電話ユーザーに抱かせる効果があったといいます。

欧米では、日本のように着信音をカスタマイズする文化がなかったというのも1つの要因ではありそうですが、iPhoneといえば、みんな着信時の「マリンバ」とメール受信時の”ポーン”という「トライトーン」の音が人々の耳に定着してしまっていますよね。

 

「マリンバ」をリミックスしてYoutubeにアップしているアーティストもいるようです(笑)

2. Sent from my iPhone

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iPhoneのメールを使用するとデフォルトで設定されている、署名。これは、「この人もiPhoneを使っているんだ」という一種のバイラル広告になっていました。そもそも、「iPhoneってなに?」っていう段階では、iPhoneを使うユーザーがメールを送る度にiPhoneの宣伝をしていたということになります。

以前、ホリエモンが近鉄バッファローズを買収しようとしたとき、「プロ野球球団というのは、シーズン中なら毎日ニュースで必ず取り上げてもらい、球団名が国民にテレビで連呼される。あんなに効率のいい宣伝媒体はないんですよ」という旨の発言をしていましたが、iPhoneに関して、ユーザーがメールを送る度に、そのProduct名を他のユーザーに宣伝してくれていたワケです。

”これiPhoneからのメールだから短くてごめんね” という何とも都合よい先方解釈を要求する意味で使用する人もいるようですが(笑)

3. 白いイヤフォン

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これはiPhoneというより、iPod の時代からですが、iPod が登場するまで、イヤホンのコードは「黒色」でした。あたりを見回しても黒いコードしか見当たらない中で、Appleは白いイヤフォンを身につけるユーザーによって、自身が提唱する新しい音楽Styleを世に問いました。今でこそ、電車であたりを見回せば、カラフルなイヤフォンもありますし、むしろ白いイヤフォンの方が多いぐらいですが、白いイヤフォンを見ることで、当然人々は、「あのイヤフォンが刺さっている音楽プレーヤーは?」と思うわけです。そして、Appleは当然のごとく、それをiPhoneに無料で同梱してきました。スマートフォンになって、どの端末を買っても、そこそこのカナル型イヤフォンが付いてくるようになりましたが、昔は携帯電話に付いていたイヤフォンなんて、飛行機で配布されるような、耳の痛くなるものしかなかったですが、Appleは細部までProductのこだわりを見せた結果、それがグロースにつながったと言えるでしょう。

 

ハードウェアは、いったん配布されてしまうと、Webのように細かな日々のチューニングやトライアンドエラーによってKPI化していくのが難しい分野ですが、Appleのように計算尽くされたバイラルのマーケティングを行っていけば、いかにそれがこれまでの概念を超える革新的なハードウェアでも、人々はそれに付いてきてくれることを証明してみせました。

 

これからは、Internet of Things(IoT)の時代になり、よりマスに普及するネットワーク接続型機器が増えると言われていますが、ハードウェアの領域でキャズムを超えるのはWebの世界以上に簡単ではないと思います。そのとき、人々にバイラル的に浸透させていけるか、それはすなわち、人々がいかにそれに接点を持ち、意識し、購入し、他の人に伝えていくか、といった現実の世界での、仕組み作りが必要だと思います。その意味で、Appleがスマートフォンの革命を起こした際の取り組みは非常に勉強になるところが多いと思います。

 

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