[∈]『マクドナルド化した社会』要約


 

「学部生時代の勉強を遺そう」第21弾。

【要約】

マクドナルド化は現代社会に最大の影響力を発揮し、非常な発展を遂げた発明である。マクドナルド化は発祥地のアメリカを超え拡張子、またファストフード業界というルーツを離れて拡散している。マクドナルド化は世界中のあらゆる部分におけるビジネス・ライフスタイルに影響を及ぼした。

マクドナルドモデルの成功の中心にあるのは4つの魅力的な次元である。その4つとは、
1. 効率性:要素の移動に対する最適な方法
2. 計算可能性:量的側面の重視
3. 予測可能性:同一商品・サービスの提供
4. 制御(人に頼らない技術体系):顧客・従業員に対するプログラム的要請
である。

マクドナルド化は、効率性、平等性、即時性、時間非制約性など数多くの利点をもたらした。マクドナルド化は、先駆者によって構築されてきた官僚制、科学的管理法、組立作業ラインといったモデルを基礎とする。20世紀を通じて世紀した一連の合理化過程の頂点がマクドナルドなのである。

しかし、私たちが推進するこの合理的システムは、合理性を制約し、瓦解させてしまうような一連の不合理性を不可避的に引き起こす。合理性のもたらす非合理性とは、マクドナルド化が引き起こす多くの否定的な側面を表示するラベルであり、合理性の対極である。合理的システムは、その内部で働く人たち、それによって便益を受けている人たちの理性を否定する不合理なシステムとも言える。合理的システムは、効率の強化によって列の非効率、高い代価、幻想、均質化、健康問題、環境問題など「脱人間化」の重大な問題を頻出している。

筆者は、マクドナルド化をモダン世界における中止的な社会変動として呈示した。現代にいては多数の社会変動―ポストインダストリアリズム、ポストフォーディズム、ポストモダン社会の台頭は社会のマクドナルド化と必ず関係しているが、それはマクドナルド化の終わりを意味するところではない。それらはマクドナルド化の継続的な拡大にとっての障壁を作らないし、むしろマクドナルド化はますます加速するだろう。マクドナルドにとっていくつかの課題こそあれ、マクドナルド化が低速化する、まして消滅する兆候は見当たらない。

マクドナルド化と私たちはどう付き合っていけばよいのか。それは人々がマクドナルド化に親しむタイプによって異なるだろう。なぜなら、マクドナルド化した社会を固定の価値観として持っている人々すらいるからである。あなたがもしマクドナルド化した社会に拒否反応を示すなら、合理化から避難することはできる。しかし、筆者はマクドナルド化の趨勢を逆転できると考えていない。この不可逆性をとかく強調するけれども、筆者の期待はこの筆者自身の予測が間違っていてほしいということだ。本書の目的は、マクドナルド化の脅威を警告し、その潮流を止めるために動機づけることである。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.

トラックバック・ピンバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL