[∈]【書評】金持ち父さん貧乏父さん


 

著者は、不動産などの投資によって資産を築いたロバート・キヨサキ

有名な本なので、要約もなにもないと思うんだけど、ざっとキヨサキさんの主張をまとめておく。
それに自分の思ったことを書いておく。

 

1章. お金持ちはお金のためには働かない。(P82)お金がお金持ちのために働いてくれる。(P86)

幼い頃から、自分は母が漏らす「金持ちはどんどん金持ちになるのよね…」という言葉を聞いて、それなりに理解していた。最初から、10億円の資産を持って生まれてきた人は、年利1%で運用するだけで、1000万の収入が手に入る(税金とかモロモロの支出は置いといて)。0歳にして、1流サラリーマンの完成である。自分も金が欲しい理由はそこだったりする。金銭という人間を最も血生臭くするモノからに困らないよう、なるべく遠くにいられるようにしたい。

2章. 一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。収入を生む資産を買うことだけに努力を集中する。負債と支出は低く抑えるように努力する。

この章は、B/S,P/Lで図説されているので詳しくはそれを見るのが早い。要は、金持ちは資産から収入が生まれて、貧乏さんは負債から支出が生まれて収入がなくなるから、新しく資産を築くこともできない、とそういうこと。
本章で印象的なのは、「持ち家は負債」って断言していることだと思う。上モノでビジネスをするにしても、人口が減っていく国では価値が薄いし、どこで働くかなんて分からん時代に、ローンで拠点構えるなんてできない。親は、バブル絶頂の時に家を買って、よく失敗したーとか笑っていたけど、そもそも「家を買う」という行為がリスキーだよなぁ。まぁ、ローン完済をした親には頭も上がらないし、転校とかなく、その地でずっと育つことができたことに凄く感謝したい。

3章. 「自分のビジネスを持つ」とは、本当の意味での資産を増やし、それを維持することを意味している。一度手にしたお金は二度と出て行かないようにする。(P130)

本当の資産の例として、キヨサキは(自分が所有し他人が管理する)ビジネス、株や債券、収入を生む不動産、知的財産、その他を挙げているが、この章はなかなか眉唾ものだとは思う。なぜなら、上に挙げたもので、それが確実に利益に化けてくれるものは、知的財産ぐらいだろう。それ以外は、全て損失が出る可能性があるし、資産として維持できる可能性が結構低い。筆者は、不動産で働かなくて良い額の利益をきちんと得ているのだろうが、「収入を生む」不動産を手に入れるには、まず高額な資金が必要だし(そのために筆者の嫌う負債を背負うことは必要だ)、「収入を生む」ことが分かっている不動産がすぐ見つかれば、皆いまごろ金持ちさって話。

4章. 会社に雇われている人は、稼いだ収入から税金を引かれ、残ったお金で生活をやりくりする。一方、「会社」は収入を得たら、そこから経費を差し引き、残ったお金に税金が課される。これが金持ちが利用する最大の合法的な税法の抜け道の1つだ。

親に自営業者を持つ自分としては、何とも「まぁ…」という感じではあるが、節税のためには、(普通の人であれば)きちんと税理士を雇っていかなければならず、その費用と管理は結構大変そう。お金持ちになって、収入からたくさん税金を引かれたくなかったら、会社とかの「隠れ蓑」を使わないとだめだよって感じであって、小規模自営業者で見れば、時間対効果はそんなに高くないなとも思った。ちなみに幼い頃、「ケイヒ」というのは何か怪しいクーポンなのだろうと思っていたころが自分にあった笑

5章. お金持ちはお金を自分で作り出す。それを築くためにはFinancial Intelligenceが必要だ。それは以下4つの専門知識である。会計力、投資力、市場の理解力、法律力。(P167) あなたにとって最大の財産は、あなたの知識、「知っていること」だ。反対に最大のリスクは、「知らないこと」だ

本書もこのへんまで来ると繰り返しと「まぁ、そうだよね」という論の展開になってくる。
ちなみに、日銀に務めている人、そして僕が人生で出会った人の中でも五指に入るほど「賢いオーラ」がぶわーって出てた人が言ってた。
「金融の本質は、情報の非対称性だからね。それ以上でもそれ以下でもないんだよ。」

6章. お金のためではなく学ぶために働く。広く浅く、長い目で、学ぶ。人生で成功するのに必要不可欠なのは、書く、話す、交渉するといったコミュニケーション能力だと言っていい。

要は、広い視野で勉強しなさいということ。そして、知識をもらうだけじゃなく与えなさいということ。ゼネラリストと専門家のどちらがこれからより重要になるかの議論は置いておいて(いつも僕はこれ結構考えているんだけど)、自分の専門が応用できそうなところとうまく知識をリンクさせるべきだとは思う。例えば、超文系が物理の論文を読んだり、研究室に行っても脳内の知識連携みたいなのが行われず、徒労に終わるような気がする。そういう場合は、浅く化学の海を泳いでから行くべきだと思う。

読み物として凄く面白かったし、ここまで資産について優しくかける本も珍しい。自分の子どもには読ませてみたい(笑)
子どもにはここだけ学んでくれればいいとは思う。自分も学ぶ人でありたい。

もし人生から教訓を学ぶことが出来れば、きみは成功する。もし学べなければ、人生につつきまわされるばかりだ。人間には二種類ある。一つは人生につつきまわされても、ただそのままにしておく人たち。もう一つは、怒ってつつき返す人だ。でも多くの人はつつき返す時に相手を間違える。上司や仕事そのもの、あるいはだんなさんや奥さんに向かってつつき返すんだ。みんな人生が自分をつついてるとは知らないからなんだな。

余談だけど、キヨサキの「教育家」というのもれっきとしたビジネスだ。彼はそのビジネスが一番うまいんじゃないか。
あるiPhoneアプリのディベロッパーは、たった1つのアプリがランキングに取り上げられたことで、iPhone アプリ開発講座の講師となった。世の中には、彼みたいな開発者になりたいと思って、彼の講座を受講する人がいっぱいいる。でも、彼は、そのアプリからの売上じゃなくて、講師代で儲かっているんだよね。「開発者」から「教育家」への1例だ。まぁ、1発当てることの大きさと大変さの例は、周りにいっぱいあるもんだ。

 

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